メモリー
「笑~!!夏休み中も遊ぼうね♪」
『うん♪絶対あそぼー。』
麗奈が駆け足であたしに寄ってきて、遊びに誘ってくれる。
あたしは爽やかスマイルで、もちろん承諾した。
…そう!!
明日から待ちに待った、夏休みなんだ。
麗奈ともいっぱい遊びたいし、
できたら…隼人ともいっぱいデートしたい。
とにかくめっちゃ楽しみ!!
「じゃあ、暇な日があったらメールするね!またね~★」
『うん♪ばいばい』
笑顔で友達のとこへかけていった麗奈に、手を振りかえした。
――この時のあたしは、ただひたすら浮かれまくっていたんだ。
ある事実を、知ることになるとは知らずに…。