メモリー
最近、普通に歩いてるだけでも、息切れするようになった。
体全体が、鉛が乗っかったようにだるい。
――あたしは、気づいてたんだ。
自分の体が、どんどんダメになっていくことに。
限界が近づいてきているってことに。
ただ、目をそらしたいだけ。
気づかないふりをしてて、認めたくなかったんだ。
『……。』
あたしは…
死期が、近づいてる。
今日検査聞いてしまったら、認めなくてはいけなくなるんだ。
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