メモリー

先生は考えこむような表情をした。


そして、口を開いた。


「ないことはないですが…。それはかなり危険です。手術なんですが、失敗する確率の方が大きいんです。それでもいいならやりますが…。」


一か八か。


死ぬか生きるか。


「笑。お母さんはあなたの判断に任せるわ。」


お母さんはあたしの判断に預けてくれた。


あたしの選択ですべて決まるんだ。




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