メモリー

でもそんなこと誰にも言ってないし、教えたこともない。


だから笑が知ってるのは驚きだった。


そんな俺の心情を知ってか笑は、


「お弁当の時いつも飲んでたから好きなのかなぁっと思って。違った??」


と言ってきた。


笑はちゃんと俺のことを見てくれてる。


そう思うと自然に顔がほころんだ。



『ううん。笑のいう通り。ココア好き。』


俺がそういうと笑は「やっぱり~」とか言って満面の笑みをこぼしていた。


そういう無邪気な反応がすごいかわいい。



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