メモリー
02:事実
…ここはどこ??
あたしが目を覚まして一番に視界に移ったのは、見たことのない光景だった。
けれど、しばらくしてやっと思い出す。
そっか…。
あたし、ちびっことたち走って、倒れちゃったんだ。
ってことは、ここ病院だ。
「…気づいた??」
突然、後ろから声がかかって。
あたしは慌てて後ろに振り向く。
そこには、
『桜井くん…』
なんとも言えぬ表情をした、桜井くんがいた。