メモリー
俺はもう一度強く笑を抱きしめた。
俺は笑に何かしてやれるだろうか。
今だってほら、こうやって抱きしめてやることしかできない。
かける言葉が見つかんない。
笑が抱えているものは言葉でいい表れせないくらい、きっと大きなものなんだ。
その抱えてるものを俺がもってやれればいいのに。
「うわーん。」
すると笑が俺の腕の中で泣き出した。
相当泣くのを我慢してたんだろう。
俺は笑の柔らかい髪の毛をなでた。