メモリー

「笑!!ごめん。待った??」


あたしの耳に大好きな声が響く。


それに最近、隼人は「えみ」って呼んでくれる。


なんだか照れくさいようで嬉しい。


胸がキュンキュンする。


好きな人に名前を呼んでもらえるのってこんなに幸せなんだね。



『ううん。大丈夫。』


あたしはにっこり笑顔で返す。



あたしは決めていた。


残り3ヶ月しかないんだもん。


思いっきり人生楽しもうって。


なるべく笑顔でいようって。



悔いのない時間を過ごすんだ。



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