メモリー
『で、今日はどこにいくの??』
「秘密。」
出た!!隼人の秘密発言。
隼人はいっつも現地に着くまで教えてくれないんだよねー。
変なこだわりをもってるみたい。
『えーケチ。』
「その方が面白いだろ。大丈夫。いいとこ連れて行ってやるから。」
どうやらここだけは譲れないらしい。
あたしは大人しく着いていくことにした。
「ホラ。」
そう言って隼人はいつものように大きな手をあたしに差し出す。
あたしは迷わずその手をギュッと掴んだ。