メモリー
「毎度。じゃ一回二百円な。」
隼人はおじさんに二百円わたすとおもちゃのピストルを構える。
その姿がなんだかカッコ良くて…、キュンときた。
隼人は狙いを定めるとピストルを打った。
――ピュン
玉はかんざしにかすったけど失敗してしまった。
「あーくそ。おっさんもう一回。」
そういいながら、隼人はおじさんに二百円を渡す。
よーく狙って…。
――ピュン
残念。また失敗。
今度は大きく玉がすれてしまった。
隼人は心底悔しそうな顔をする。