メモリー

あたしは願った。


今度こそうまくいきますように…。






――ピュン





ゴン。


当たった!!






見事に命中したかんざしは勢いよく落下した。




『やったぁー!!』


あたしは大声で喜んだ。


あたしがやったわけじゃないけど…


自分のことのように嬉しい。



隼人を見ると満面の笑顔でガッツポーズしていた。



「はい。おめでとさん。」


隼人はおじさんからかんざしを受け取った。



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