メモリー

しばらく歩きながら喋っていたら、隼人がこんなことを言ってきた。


「まぁ、決まったことは仕方ないし、ちょっとはプラスに考えてみたら??」


…プラス??


「そのおかげで、もしかしたらもう一度走れるかもよ。」



そっか。


そうだよね。


リレー選手に決まったって言えば、もしかしたら走るのを許してくれるかも知れない。


そう思うとリレー選手になったことがラッキーに思えてくる。



さすが隼人。


隼人はあたしの気分をよくしてくれる天才だね。



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