メモリー
最終章
今は学校の帰り道。
隼人にお母さんから走ることの許可をもらったことを報告した。
隼人は「よかったな。」といって自分のことのように喜んでくれた。
それがなによりも嬉しかった。
『あ、そうだ。手術の日にちも決まったんだよ。』
あの喧嘩のあと、病院にいったんだ。
かなりお母さんとは気まずかった記憶がある。
リレーのこと、お医者さんにも話したんだけど、意外にもあっさりOKしてくれたんだ。
あっさりしすぎて気が抜けちゃったぐらい。