メモリー

隼人の一言であたしの体温は一気に上がった。


でもあたしも隼人と一秒でも長く触れ合っていたくて…、


隼人の唇に自分の唇を押し付けた。



火がついた瞬間だった。


あたしたちはそれから角度を変えて何度も何度もキスをした。


酸素なんて吸わなくてもいい。


吸ってる時間がもったいない。



しばらく夢中になっていたが、さすがに苦しくなって唇を離した。


『はぁ…。』


甘い吐息が漏れる。


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