メモリー

隼人へ


隼人へ。


こんにちは。

遺書を書こうか書かないか迷ったんだけど、もしも手術が失敗した時に後悔すると思い、書くことにしました。


あたしは隼人と会うまで、何もかも諦めていました。
どうせもうすぐ死ぬ、そう思って毎日過ごしていました。


そんなあたしを変えてくれたのが隼人でした。


隼人と会ったあの日。

隼人は告白してくれたね。

あたしはその時、生きる希望を見つけた気がしたんだ。
初めて「生きたい」って思えたの。

隼人の告白はすごく嬉しかった。



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