メモリー

眠り


俺は、崩れ落ちた後、この場からずっと動けないでいた。


結構な時間、この場にいた気がする。



しばらくぼーっとしていたら、アナウンスが流れた。


「面会時間が終わりましたので、面会をしている人はお帰りください。」


チラッと時計をみると、もう9時を回っていた。


笑が手術を受けにいった時間は2時。

もう7時間もたってる。


そんな長い間、俺はここにしゃがみこんでいたらしい。

それか、もしかしたら寝ていたのかもしれない。



俺はいつまでもここにいるわけにはいかないので、重たい腰をあげると病室を出て行った。


< 317 / 339 >

この作品をシェア

pagetop