メモリー
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『頼むから早く教えてくれよ!!』
「……。」
クラスメートはやっと口を開いた。
「前田さんが…。
今朝亡くなった。」
頭をかなづちで殴られたような――
そんな感覚がした。
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俺だって、こんな形で笑の死を知るなんて思いもしなかった。
むしろ、さっきの電話は夢で、笑はどこかに生きている、
そんなことまで思った。
うん。そうだ。
これはドッキリに違いない。