メモリー
05:学校


『よし!!』



あたしは教室の前で気合い入れをしていた。


…と言っても、もう、かなりの回数をやっている気がする。


なんていうか…、

入るのに抵抗があるんだ。



だってあたし、授業でさえまともに出たことないんだよ?!


しかもおまけに、金髪が茶色に変わってるんだよ?!


教室に入ったら、絶対注目の的じゃん。



だいたい、この状況で平然と入っていける人がいたら、その人は相当な勇者だよ。



そんな風に悪戦苦闘していた時だった。


「何してんだよ」



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