お隣さんの隣
校歌清祥が終われば役目は終わりな私達。
いつの間にか新入生代表の言葉に。
『僕達は――――――』
なんかこの声………
『この学校に――――――』
いや、まさか
『日々を充実―――――――』
んなことがあるわけ………
『―――いきたいと思います。
新入生代表、坂口燕』
さかぐちつばめ
「なんで!?」
やっぱり。
あの声は燕君だ。
でもなんで………?
燕君は有名な進学校に行ったはずだし…。
大きな声を出した私は一気に注目のまと。
でもこの際どうだっていい。
それより何よりなんで燕君が私と同じ学校の入学式に新入生代表として出席してるの?
それってここの生徒になるってことだよね!?
「意味分かんない!なんで!ねぇ!」
『着席しなさいっ!』
司会を勤める教頭も冷や汗だらだらだろう。
ごめんね。
でも、おとなしくなんてしてられない。
「燕くっ『このようにユニークな先輩もいらっしゃるようで学校生活がより楽しみになりました』
何上手くまとめようとしてんのよ!!
「ちょっ『先輩、大人しくしてないとどうなるかわかってます?』
2回も遮られたおまけに怪しげな言葉をマイクを通して言われて、私は唾を飲んで大人しく座った。