お隣さんの隣



『あ、今日俺の部屋ですよね』


「うん」


『今日は特別なご褒美を考えてるので楽しみにしてて下さい』




問題を解くと貰えるご褒美。




「特別?どんなの!?」



やった!!
5円チョコから板チョコとか!?









『…とても甘くてとろけるようなものです』


「……そ…ですか」



耳元で囁く声は艶やかで。






チョコだって甘くてとろけるけど。





それ以上の最高のご褒美。







『想像しちゃいましたか?』

「しっしてないもん!」






私達はふざけたり、甘えあったり、恋をした。



















『問題とくの遅すぎなんで待ちきれません』


「やっ!燕君……ん…ゃあ」






燕君が教わる色んな甘い刺激は、私を洗脳した。





『愛してます』


「う…ん……」







お隣さんはとんでもなくて、私は一生離れられない。





でもそれが堪らなく幸せで。





『キスしろよ』



「……はい」





あぁもう駄目。

ころころ表情を変える燕君に私はこれからも惚れ直し続けるだろう。







隣で愛してるからずっと。





-END-
< 112 / 113 >

この作品をシェア

pagetop