お隣さんの隣
ひ、非常事態って酷い。
私だって好きであんな点数とったわけじゃないし、それなりに勉強だってした。
でもっそれでも、あの点数だったんだもん…。
そんな私にどうしろと?
『俺が教えます』
へ?
思ってもみなかった言葉に私の頭の機能が一瞬ショートした。
……って、無理でしょ!
やっと蘇った私の頭はよく働いた。
さっき教えてもらったのは中学生の範囲だから大丈夫だったけど、そういう話になってくると燕君は高校の範囲を理解してないといけないってことで……
「で、できるの…?」
まさかとは思うが出来てしまうのかと思った私は怖ず怖ず聞いてみた。
『余裕です』
まさかのまさかでした。