お隣さんの隣
ってのんびり解説してる場合じゃなくって……。
「どこまで迎えにくるつもりなんだろ…」
もしかしてもう来てたりしてっ!汗
そんな予感に焦りながら門まで小走りで向かった。
でも燕君の姿はどこにもなくて、小走りになった自分がちょっとだけ恥ずかしかった。
それで思わず、
“今どこ?”
って送信する。
実は、迎えにきてもらうのはまんざらでもない。
ただ…今は生徒が帰るのが一番多い時間帯。
その中一緒に帰るのは私にしたらちょっと照れくさい。
そんな気持ちの中、門を出て少し歩き、そろそろ生徒がまばらになってきた。
そこで携帯を確認するけど返信はない。
…と、携帯から顔を上げると、同じ制服の中に1人だけ違う制服の男の子を発見。
多分…あれだよね…?
曖昧なままでいると、向こうも気がついた素振りをみせたので、あれだ、という確信に変わった。
自転車で来ている燕君に小走りで近寄る。