お隣さんの隣
それ以外に考えられない、ハートの矢印は私に向けられていて。
燕君て私のこと好きなの…?
いつから?一目惚れってことは最初から?
「私一目惚れされるような女じゃないよ!」
そうだよ、あり得ないそんな事。ましてやこんなかっこ良い男の子が…。
『佐奈は十分魅力的です』
…魅力的とか言われた事ないし、どうゆう反応をとっていいか分からない。
「わ私告白とかされたことないし、魅力的とか無縁だよっ」
だから取り敢えず照れ隠し。
『他の人も、佐奈自信も…気付かないんですね。
佐奈はこんなに可愛いのに』
燕君は私の頬を手で軽く撫で、そのまま髪に指を絡ませ、滑らせる。
ヤバイ。
なんかこの甘い空気にのまれそう。
とてつもなくドキドキする。
次の瞬間、近い2人の距離がさらに近づいた。