お隣さんの隣
人生なんて分かったもんじゃない。
ついこの前までは、このまま独り身で高校生活をおくるのかとか、彼氏持ちの友達横目に思ってたのに、あっという間に告白みたいなことされてしかもファーストキスまで奪われた。
「は〜」
様子見、ってとりあえず自分を落ち着かせても、燕君はずっと私の頭に住んでて、解放してくれない。
特に埃でもかぶってそうな、恋愛面での脳は、ほったらかしにしすぎていたのか正常には働かなくて。
今は授業中なのにその事ばっかり考えてる。
考えても考えても分からないその答えは、私しか知らない筈なのに本人でさえ分からなくて、こんな問題、授業を真面目に聞いたって解けない。
いつか自分の中でした燕君への宣戦布告は、早まったのかもしれない。