お隣さんの隣
ピッピピ
なんか鳴ってる…
ピッピピ、ピッピピ
うるさいなぁ…
ピッピピ、ピッピピ、ピッピピ、ピッピピ
「…もう、うるさい!」
朝から携帯に起こされるのには本当に腹が立つ。
目覚ましセットしたのは自分だけど。
…てゆうかなんで土曜日なのに目覚ましつけたんだっけ…?
う〜ん……
まだ若干寝呆けている頭で必死に記憶をたどる。
なんだっけ…
携帯を開く。
アラーム2
9:17
メモ
夏希ちゃんと映画
…………。
「うあーーっ!!」
忘れてた忘れてた!
なんで忘れられんの自分!!
確か夏希ちゃんが9時に家の下に…って…。
そーっと、窓から下を見る。
「きゃわわぁぁ!」
見たそこには、物凄い形相で私の部屋を睨む夏希ちゃん。
恐い!その顔は恐いよ!
「申し訳ございません!急ぎます!」
窓を開けて夏希ちゃんに向かって謝罪した。
きっとパジャマ姿で慌てまくってる私を見て、夏希ちゃんは今の私の状況全部、把握できただろう。