お隣さんの隣
は………?
無理無理無理無理!!
絶対無理っっ!!
「そ……んな…」
『簡単ですよ』
簡単なわけあるかぁっ!!
「ぅ……」
『俺のこと好きなんでしょう?』
「…好、きだけど」
駄目だ。
燕君が喋るたび顔に息がかかって、信じられないくらい心臓が痛い。
これはキスしないといつまでたっても心臓が痛いはず。
「分かっ……た」
私は本当に触れるか触れないかぐらいのキスをした。
『クスッいっぱいいっぱいですね』
燕君は色っぽく笑うと、唇を舐めた。
それはあまりに妖艶で、顔がほてる。
『でも……ものたりませんね』
「ん…」
燕君からのキス。
「ん…つ…ばめくっ…」
熱い。
溶けてしまいそう。
燕君からのキスは今まで体験したことのない熱いキスで。
腰を抱えられた手は力強くて、体中が熱くて、燕君が触れている所はより一層。
『佐奈可愛い』
「やぁ…っ」
………なんかすごく、とてつもなく、エロい。