お隣さんの隣
「……思う」
大きな手を握りたい
ふわふわな髪の毛に触れてみたい
ほっぺただってぷにぷにしたい
「てゆうか今猛烈に思ってるかも…」
燕君がそうゆう思考回路にしたんだから。
「ぷにぷにしてい?」
そっとほっぺたに触れる。
「うへぇ、やあらかぁい」
お肌ツルツル。
いい感じに柔らかいし。
気持ちーい。
『…可愛いすぎてムカつきます。なんなんですか、その無邪気な笑顔』
「ん?」
『俺もぷにぷにしたいです』
「どーぞっ」
可愛い雰囲気だから
いいやっ
なんて思ったのが間違いだった。
燕君は欲望があったんだ。
ちゅっ
ほっぺたには指の感触ではない、柔らかい感触。
「ちゅ、ちゅーしたぁっっ」
『どーぞって言ったじゃないですか』
「それはぷにぷにに対してで……」
ちゅ
ちゅ
ちゅ
「なななっ!何回すんのよ!」
まだ反論の途中なのにちゅっちゅちゅしてくる燕君。
しかも嬉しそーに笑ってるし…。
「も、もうっ早く勉強するよ!」