お隣さんの隣
良く見たら…
……この人かっこいい!
かっこ良いけど可愛くて、髪の毛なんてもうふっわふわ。
「こ、こちらこそよろしくお願いしますっ。
ところで…おいくつですか?」
敬語だしなんか落ち着いてるし年上っぽい!
だけどそんな私の妄想とは異なって、
『15歳で中学3年生です』
妄想はそこで儚くも崩れた。
なんだか年下っていうのに抵抗があった。
年上っていうのにも憧れてたっていうのあるから。
そういうとこが生まれてから一度も恋愛できない理由の1つでもあるんだろうけど。
「そうですか…、じゃあこれからよろしくね」
『はいっ』
明らかにがっかり、という反応をしてしまったのに優しい笑顔で返事をしてくれた。
この子相当モテるんだろな…。
現に年下じゃなかったら私も確実に惚れてたわけだし。