お隣さんの隣
…………ななななんかプロポーズみたい!?
正式ってとこが!!!
『…で、なってくれるんですか?』
実は私もちょっぴり邪魔だった。
だってもどかしいし。
「私も…なりたい」
2人の関係に邪魔者はいらない。
『やっと、なにもひっかかることがなくなった』
「かっ階段でチューしないでよっっ」
『真っ赤だね、佐奈』
「う……あっ…」
耳元で……しかもタメ語だし……
心臓もぎ取られそう。
『可愛すぎて止まらなさそうです』
「可愛…くないっ!」
敬語に戻った燕君はいつも通りの意地悪で生意気な年下ボーイだ。
『部屋に戻りますよ』
私達の正式なカップルとしての誕生は、こんなふうに荒々しく始まった。