DEATH GAME
「あら、うるさいなじゃないでしょう?
ママは心配してあげてるのに」


「あーもう、だから分かってるって!
あたしは大丈夫だから!
ってか、今はホントそれどころじゃないの!
今日から中間テストなんだよ?
余計な事考えてたらせっかく覚えた公式忘れちゃうでしょ!!」




あたしはそう言いながら勢いよく椅子から立ち上がると、残っていた食パンを口の中に押し込んだ。

そして即座に牛乳を口に含み、パンと一緒に飲み込む。



一瞬ゲホッと蒸せたが、そんな事は気にせずに、残った牛乳を一気に飲み干した。






「それじゃあ行ってきます!!」


珍しく教科書でいっぱいなスクバをヨイショと持ち上げて、あたしは玄関へと向かう。



「あら、もう行くの?」


すると、ママが慌ててあたしの後を追い掛けてきた。



「……うん!
じゃあね!」


あたしは短く答えると、力強くドアノブを回した。
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