《短編》夏のある日。
「あのっ…」

緑が何か言おうとしたとき。

ドーーーーーン

夜空に大輪の華が咲いた。

「きれー…」

「本当…ですね…」

ふと、思った。

「ねぇ緑。」

「はい??」

私は。
十分生きたと思う。
それがたった17年だとしても。
私にとっては十分だから。

「私の魂。連れていって」


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