《短編》夏のある日。
「そう…ですね。」

やっぱり緑は悲しそうな顔をする。

「私はもう心残りはないよ。
だって最後に緑が連れ出してくれたらから。」

無機質なしろいへや。

気が狂ってしまう。

「だから、お願い。」

「本当にいいのですか??」

「うん。」

真夏の夜。
私の命は花火と一緒に散る。
それって素敵なことでしょう??



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