我ら アホガク バレーボール部
第2章 素人だらけのバレー部 再出発

夏休み ~三郎~

そのまま夏休み入ってもうたけど

なんかむっちゃダラダラ

な~んもする気おこらへん



バレー部の奴らとは

たまに会ったりしてるけど

部活の話は

なんかあえて

誰もせんかった






そしたら

もうすぐ夏休みも終わりの

8月28日

いきなり

木下がうちにきた



こいつはうちの中学から

3人アホガク行ったうちの一人



身長俺より少し高いくらいやけど

いっつもお菓子ばっか食うてるから

かなりデブってて

動きも鈍い



でも家も近所やし

別に嫌いな奴ってわけちゃうから

時々いきなりやってきよる



「なぁなぁ ナカ。バレー部どうなるん?」



どうなるもこうなるも

顧問の先生おらんねんから

しゃあないやろ



「ふうん。俺もバレー部入ったろうか?」



入ってくれるんはありがたいけど

2学期からは

どうなるかわからへん



もしかしたら

このまま廃部かもしれんし



「顧問がおったらええんやろ?」



そりゃそうや



「誰か他の先生に頼んだらええやん」
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