我ら アホガク バレーボール部
「なんかいやなん?」


う~ん、いやっていうか・・・。



お祖母ちゃん、阿藤学園ってどんな高校か知っとん?



「男子校やろ」



いや、それ以外のことは?



「理事長さんは立派な方やで。国会議員さんや」



まあ、それはそうなんかもしれんけど・・・。



ってなことをグダグダ話してたらすぐ到着してもうた



おぉ、ほんまに国会議員や

「参議院議員 阿藤義彦」って看板と「阿藤学園 理事長室」って書いてある

なるほど 学校の隣に議員事務所と理事長室があるってことか



ピンポーン



「10時半にお約束いただいてた戸田と申します」



出てきたのは 事務員のおばちゃんやった



「先生、戸田さんがお見えです」



ってことで奥の応接室に案内された



「いやいやいや、よく来てくれましたねぇ」



現れたのは国会議員というより

なんかそのへんにいそうな普通っぽいおっちゃんやった



で、履歴書わたして

お祖母ちゃんと理事長先生の社交辞令的会話がひとしきり終わって



「で、いつから来れますか?」



はい?



この時点でもう俺の運命動き出してしもうてたんやな
< 6 / 44 >

この作品をシェア

pagetop