我ら アホガク バレーボール部
「いやぁ、先日いきなり英語の先生が退職されましてねぇ」



はあ



「もうすぐ新学期ですから、急いでおったんですよ、英語の教員の補充」



はあ



「お給料は・・・まぁ、普通の会社員くらいは出ます」



はあ




ってなことをウンヌンカンヌン言うてると




「では、来週の月曜から来てください。生徒達はまだ春休みですけど、当校にも慣れてもらったほうが良いでしょう」





で、帰り道・・・・。



「よかったなぁ、直ちゃん。ほんまよかったわ」



うん・・・まあ・・・な・・・。



「しっかり頑張るんやで」



うん・・・まあ・・・・。



「ほな、お祖母ちゃん帰るから。お父さんにはあんたから言うといてや」



ああ・・・うん・・・・。



「神戸までかようん遠かったら、お祖母ちゃんのとこのアパートに住んでもええよ」



あっそう。わかった。



お祖母ちゃんは死んだお祖父ちゃんが残した土地に

ワンルームばっかりのアパート建てて大家やってる。




ってことで大阪の南のほうにある実家から

神戸までかようのは面倒やったので

お祖母ちゃんのアパートに引っ越して

大学時代以来の一人暮らし



で、あっという間にサクラが咲いて

新入式&始業式!



俺はとりあえず担任はナシで英語の教員ってことになって

いよいよ初授業



ドキドキしながら教室入ったら

なんじゃこりゃ~!



松田優作バリに叫びそうになってもうたよ
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