元カレの事情



「あいちゃん
 私はあいちゃんのこと
 責めたりしない。

 だから...
 本当のこと
 教えてくれる??」





りんのお母さんにそう言われ
その時の状況をすべて話した。




「本当にごめんなさい...


 あたしがもう少し...

 もう少しだけ早く
 気づいていれば...」





そう言うとりんのお母さんは
あたしの手を握って言った。



「あいちゃんが悪いんじゃないわ。

 確かにもう少し早く気づけば
 事故には遭わなかったかも
 しれないけれど、
 本を読みながら歩いてた
 りんも悪いの...

 あいちゃんには
 りんが迷惑かけたわね。」



「そんなっ、
 迷惑だなんて...」



そこに看護婦が来た。



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