夢と恋のあいだ
第一章 突然の朝
早く起きることができない うざい朝。


毎日のようにある先輩からの嫌がらせ。


うざい授業と教師。







全部嫌い!!





「奈子ー!そのお菓子ちょうだい♪」



いつもと変わらない休み時間。


私が食べていたポッキーを横から友達の綾菜が奪ってきた。



「ちょっ…!何すんのよっ!!最後の二本目を!」


「いや、それ最後じゃないから。あと一本残ってますから。」



綾菜のツッコミに私は反撃する。




綾菜は中学からの友達で、毎日くっついてくる。


まぁ…別に良いんだけど。




「そういえば奈子さぁ、さっき先生に呼ばれてなかったっけ?」



「うん…まぁね」


私は綾菜の質問をさり気なく流す。


「ダメじゃん!!数学の島田だよ!?うざいよー!」





そうなんです。


そうなんですけど。




「あいつセクハラじゃんかっ!!」




私が席を立って身を乗り出すと、同時に放送が校内に響いた。



『1年A組 雛智 奈子。 至急職員室に来なさい。』


げっっ


この声は…




「島田じゃん!!」








私は顔を引きつかせながら教室を出た。





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