夢と恋のあいだ
騒がしい渋谷の中を歩いて、渋谷駅の前にきた。




辺りを見渡すが、アイツはいない。




「やっぱ…もういないよねぇ…」




私は溜め息をついて帰ろうと後ろを向いた。









「奈子チャン?」








振り向くと、アイツがいた。






「来てくれたんだ~。待ってたかい会ったなぁ!」




うれしそうに笑みをこぼす戒は少し可愛かった。




「…べ、別に?逆恨みされても困るし。」



私はあえて反撃。



でも戒はニコニコしていた。





「ドコ行く?」


「は?」



「ドコ行きたい?遊園地とか?」




何言ってんの?



「あのねぇ、話あるから呼んだんでしょ!?遊ぶために来たんじゃないしっ!」




「…でも、遊びながらでも話できるじゃん?」



「え…ちょっ!?」



私は腕を引っ張られながら駅の中へ入って行った。





< 11 / 45 >

この作品をシェア

pagetop