夢と恋のあいだ
遊園地に来た私達は、まず最初にジェットコースターに乗った。



「シートベルトをしっかりおしめください。」


ガイドの人が丁寧に話してくるが、私は眉間にしわを寄せたまま。



「奈子チャンは絶叫系平気?」



「え?あぁ、うん。……じゃなくて!」




私、何乗っちゃってんのよ!?










10分後。



「楽しかったねぇ!」


戒は背伸びをする。




「…具合悪い。」



私は口を抑えて地面へ撃沈。




「大丈夫? 俺何か飲み物買ってくるよ。」


「あ、ありがと。」




戒が自動販売機へ向かおうとしたとき、





「戒?」





「へ…?」



振り向くと そこには見知らぬ女の人。




「か、戒!戒でしょ!?今までどこ行ってたのよ!」



女の人は戒に掴みかかる。




「み、美里……」



戒はまずいという顔をしている。








私には何が何だかわからなかった。





ふと、女の人と目が合った。




「戒…まさか また女作ってたの!?」


は!??



「いや…それはその…」



「私が一番だって言ってくれたじゃない!また笑顔で優しい人振りしてたんでしょ!?」








ど…どういうこと…?
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