夢と恋のあいだ
私はケタケタ笑った。


それしか出来ないから…




「無理して笑うなよ。」





「…え…?」





突然の言葉に私は驚く。








「…俺の前では、無理して笑うなよ。」






真剣な目をして言う戒に 私は胸をつめつけられる。





「な…なに言ってんの?無理して笑ってなんかないよ…?」





私は戒に背を向けた。




















「泣いてんじゃん。」














…私、我慢してた。






皆、私を強いって言うけど 本当は弱いの…










私は、誰かに「弱くてもいい」って言ってほしかったから……

















朝の日差しが、温かかった。
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