夢と恋のあいだ
「何してんのよ!?あんなとこで!」



私は授業中の静かな廊下で騒ぐ。




「いやぁ、ちょっと捜してたら迷ってさ。そしたら保健の先生が助けてくれた♪」




「捜してたって誰をよ!?」




「奈子だよ。」




はっ!?




「制服着てる奈子初めて見たよ。」








「い、意味…わかんない…じゃあ何で電話くれなかったの?」



「それは……」





カツン カツン




「…やべ…誰か来る!」






戒は私を近くの部屋に連れて入った。








「ちょっ…何で私まで……っ」



「静かにしろよ。お前もサボってんだろ?」








何なの… 何コレ





耳に戒の息がっ…



てか近すぎ!!








カツン カツン










心臓うるさいっ!!!









「行ったか?」



戒は立ち上がって部屋から出た。




「たぶん先生だろうな。」



そう言って笑う戒に私は顔を赤らめる。











「…先生と…キスしたの?」









ヤバイ 私






「…してないよ?」












戒が好きだ。
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