夢と恋のあいだ

複雑なキモチ

また今日から月曜日。

早起きをした私はまだ頭が起きていない…。


「奈子!この前急に消えちゃってどうしたのー!?噂でカッコいい男の人と歩いてたって聞いたんだけどもしかして戒くん!?」



質問攻めの綾菜を私はウザそうに避ける。



「そうだけど…。」



「いいなぁ~!!奈子ばっかり!」


綾菜は顔をふくらませて私を睨む。



…。


「私だってビックリだったんだもんー。」



「あ!ねぇ…藍沢あんたの噂聞いてイラついてたよ?」


「は!?」


藍沢!?


また今日もウザそう…


「ほら噂をすれば…」


綾菜が指差す先に藍沢がいた。



ゲッ…


「雛智奈子!顔かせや。」




私は大きな溜め息をつく。




「嫌に決まってるわ!」


私は逆方向へ逃げた。


「ちょっ!コラー!」


藍沢は他の弟子と一緒に追いかけてくる。







廊下のかどを曲がるとちょうど島田にバッタリ会った。




「う…わお!」



「雛智!廊下は走るな!」



何故か島田まで追いかけてくる。



か…勘弁してよ!!
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