夢と恋のあいだ
私は夢を見た。


戒と一緒にデートしてる夢。


二人とも笑顔で、すごく幸せ……





奈子!




奈子!






なぁにぃ?

まだ夜なのにぃ…



「お母さん起こさないでよねー!」



「アホか!!!」



私はその大きな声にビックリして飛び起きる。





「へっ!?え!?なんで戒がいるのっ?」


私は辺りをキョロキョロすると、戒は溜め息をつく。




「お前なー…。倒れたんだろ!!酒に酔って!」


は!!?


「ウーロン茶とウーロンハイ間違えるなんてどういう神経してんだよ。」



「……まじで。」




信じられない…。



私はまた辺りを見渡すと、二人がいないことに気付く。



「あれ…。綾菜達は?」


「アイツらなら二人でボーリング行った。」


「……は?ボーリング?」



こんな夜中に…。



ん? 待てよ。




じゃあ…戒と二人っきり!?



「…なんだよ?」



戒は私の顔を不思議そうに見る。



「へ…なななな何も?うへへ…」




ヤバイって!


超緊張するっ!





しかも私ベッドに座ってるし!


戒も隣に座ってるし!


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