REVERSI

「ふっ、僚って変わってる」

思わず笑ったあたしに、僚は僅かに微笑む。



「君に言われると、光栄だな。」



何だかな。調子狂う。時々見せる顔がすごく優しいんだもの。胸がざわざわする。


「というか、こんな堂々とあたしと会ってますが、この間の女性は良いんですか」


何となく、行き場がなくてはぐらかした質問だけど、きっとそれ重要。昼ドラ全開のシュチュエーションは得意じゃないし。


< 229 / 423 >

この作品をシェア

pagetop