REVERSI

そのまま会社に向かって、午後からはほどなく時間が過ぎた。木元さんは『病院どうだったんだ?』と柄にもなく心配してくれたし、特に事情も知らないツトムは『出来ちゃいましたか!?』なんて、空気の読めない発言。くたばれ。


今日は早めに帰社して、あたしは、まだ、僚がくれた温もりが残るまま、通い慣れた場所へ足を向かわす。


京ちゃんの部屋へ。


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