REVERSI
「あたし馬鹿だっけ、なんか頭痛い。そんな言い方誤解招くよ?心臓バクバクして気持ち悪い。なんか吐きたい」
胸が締め付けられたようにクウとなる感覚は、不思議で今もまだ京ちゃんの言葉は信じられない。
京ちゃんはそんなあたしに眉を潜めて面白くない、と呟いた後、
「分からないなら何度でも言うけど?聖が必要。欲しいなら、好き、とかそんな言葉もあげるけど?何か安っぽくて、嫌いなんだよね。大体さっきも言ったけど、時々嫌いだし。」
サラリとそんな事言うくせに透明な瞳はやっぱり熱っぽくて、戸惑う。
「認めれば楽になる、だったっけ?」
京ちゃんは自嘲するように言った。