REVERSI

とにかくそうやって、前とは違う形でそばにいるのは事実で。


あたしが思考に沈んでまた視線を上げた時、



――――「ひ~じりん☆」


フワリと甘い香水の匂いが鼻に押し寄せて、瞬間後ろから首にかかる白い腕。ぎゅっと回ったそれにあたしが動揺を見せたのは多分一瞬。


「マッキー?」

「やだん、バレた?」

「これで気付かなかったら軽く変態だよ、」

だって、あなた、その季節を独り占めしちゃいましたな格好、なんだか目が痛いですよ。んー、マッキーたら相変わらず斬新。なんて、声には出さなかったけど、

「顔に出ちゃってるよ~」


あは☆


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