-永久の歌-〜恋〜
『まだ返事返ってきてないみたいだけどよぉ、瀬那、俺らを見てすぐ、どっかいっちまって。』

晶が瀬那を・・・?
ってそれどころぢゃないよ。
瀬那を探さなきゃ。

『瀬那を探してくるっ!!戻ってきたらメールしてよ!!ぢゃっ』

あたしは、急いで教室を出た。

瀬那何処にいるの?

保健室・・・体育館の裏・・・倉庫・・・中庭・・・裏門・・・

何処にもいないぢゃん。

あっ・・・

屋上!!

あたしは、屋上に向かって走った。
鍵あいてるっ。

『ハァハァ瀬那〜?いるのっ?』
そこに居たのは・・・
間違いなく瀬那だった。
その姿を見て、声をかけるのをやめた。
泣いてる瀬那・・・
初めてみた。
今まで興味ない男に告られたら即、笑顔で『ごめんねぇ』って断っていたのに・・・
今回は違った。
理由はあたしでもわかった。
このことで6人の関係が
崩れちゃうかもしれないことを瀬那は、恐れているから・・・。

瀬那は、司が好きだから
晶と付き合えない。

だけど、付き合わなかったら、これから先、気まずいまんまで
今まで通りに戻れないから。
中1のガキだったあたしたちには、複雑すぎた。
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