春の入浴剤セットからお気に入りのウサギ型ローズの入浴剤を浴槽に入れて温まる。
浴室の上にある窓からもまだ叩きつけるような雨が見える。
これは雷がくるかな。
私はあの神秘的な稲妻が好きだけど透尚はどうだろう。
まぁ、私が心配するまでもなく奴がいるから大丈夫だろうけど。
ゆっくりあったまってからリビングに向かう。
「羽夏さんそろそろ上がるかな、やっぱりホットミルクかな、紅茶がいいかな」
透尚の声が聞こえる。
やっぱり永久といる時は安心しているのかいつもより明るい声だ。
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