夏
3
「なんでもいんじゃない」
全くやる気のない永久の声と共に部屋に入る。
二人の時間が減るからもっと風呂にいればよかったのにと正直に伝える瞳。
もう出て来て大丈夫?という心配そうな四つの瞳に見詰められる。
誰が誰なのかは言わずもがなだ。
「は、羽夏さん、ホットミルクでいいかな」
緊張しているのか声が震えてる。
「うん、嬉しい」
にこりと頷いて永久の目の前のソファーに座る。
そして気付く違和感。
何だろう。
くるりと部屋を見渡して気付く。
カーテンが閉まってる。
まだ夕方5時前だけど?
訝しんで蛍光の光の下の永久を見ると厭味たらしく顎を上げて見下ろしてきたのでちっと舌打ちして目を逸らす。
「はい、どうぞ」
目の前にカップが置かれる。
美味しそうな湯気。
透尚はそわそわしながら残りの一人掛けのソファーに座った。
永久の隣に行くのは恥ずかしいのだろう。
私は気にせず優雅にのんびりホットミルクを飲む。
点けてあるTVはニュースを始める。
今日の急な雨について報道している。
雷も時間の問題らしい。
透尚がその報道に真正直にびくりと反応する。
雷が恐いのか。
………永久の機嫌が良いのはこれか。
ゴロゴロゴロ。
微かに聞こえる音にびくりと震える体を抑えるように拳が握られる。
限界かな。
我慢は体に良くないし。
全くやる気のない永久の声と共に部屋に入る。
二人の時間が減るからもっと風呂にいればよかったのにと正直に伝える瞳。
もう出て来て大丈夫?という心配そうな四つの瞳に見詰められる。
誰が誰なのかは言わずもがなだ。
「は、羽夏さん、ホットミルクでいいかな」
緊張しているのか声が震えてる。
「うん、嬉しい」
にこりと頷いて永久の目の前のソファーに座る。
そして気付く違和感。
何だろう。
くるりと部屋を見渡して気付く。
カーテンが閉まってる。
まだ夕方5時前だけど?
訝しんで蛍光の光の下の永久を見ると厭味たらしく顎を上げて見下ろしてきたのでちっと舌打ちして目を逸らす。
「はい、どうぞ」
目の前にカップが置かれる。
美味しそうな湯気。
透尚はそわそわしながら残りの一人掛けのソファーに座った。
永久の隣に行くのは恥ずかしいのだろう。
私は気にせず優雅にのんびりホットミルクを飲む。
点けてあるTVはニュースを始める。
今日の急な雨について報道している。
雷も時間の問題らしい。
透尚がその報道に真正直にびくりと反応する。
雷が恐いのか。
………永久の機嫌が良いのはこれか。
ゴロゴロゴロ。
微かに聞こえる音にびくりと震える体を抑えるように拳が握られる。
限界かな。
我慢は体に良くないし。