【X'mas 特別短編集】

「鈴ちゃん〜」

僕がツリーを見上げていると
やっぱり、"彼女"の声。

付き合っているから
当たり前なのだが。


甘ったるい声、
別に嫌いじゃない。

でも"彼女"の声は
好きじゃない。


「鈴村くん、」

そんな可愛い、
でも媚びてない声が
頭の中でフラッシュバックした。

「行こうか」

"彼女"と"君"を
無理やり
重ね合わせた僕がいた。
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